おすしがだいすき

毎日生きてます!

2018-01-01から1年間の記事一覧

知らなかった、だから、(創作)

雨が降ってた日になんとなく書いた嘘の話。 土砂降りの日にお姉さんに傘をもらったことがあるのは、本当です。 今日、私は雨が降るのを知らなかった。 だから、傘を持ってこなかった。 今日、自転車にはねられるのを知らなかった。 だから、いつもみたいに青…

どんなことをして、誰になるのか

いつか誰かになったときのために、ノートを書き溜めていた。 本気で、溜めていた。 誰でもない今の私が綴った何ともない言葉も、私がいつか誰かになったときには、何かの意味や価値を持つのではないかと、心のどこかで期待していたからだ。 「誰の言葉か」は…

平等とか配慮とか

‪ 浪人時代に通っていた予備校に、おそらく障害を持っていて、ずっと車椅子でいつもヘルパーさんが付いていた男の子がいた。(彼と会話したことはなく、詳しいことはわからない) そんな彼のことを、とある先生が、ノートを取るのが遅れたら「遅いぞ」と指摘す…

文章を書くことが

私は、文章を書くことが好きだった。 小学生のとき、休み時間になるとよくひとりで物語を書いていた。 小学校3年生のとき、「スイーツ王国のデーラ姫」という物語をずっと書いていた。 お菓子の国のお姫様の大冒険。 なんていうありきたりな話だったけれど…

あたしンち

私は、小さい頃から「あたしンち」が大好きだった。 「あたしンち」に出てくる父はお父さんに似ていて、母はお母さんに似ていて、ユズヒコは弟に、みかんは私に似ていると感じていた。 家族でも、「あたしンち」はなんだかうちみたいだね。とよく話した。 し…